第69回 パイナップルという名の原料 テキーラ サウザ ブルー第69回
パイナップルという名の原料 テキーラ サウザ ブルー

文・達磨信


$Ehスタイリングの似ている素材のミックス
  テキーラベースのカクテル「マタドール」と「メキシカン」のふたつを紹介しよう。どちらもパイナップルジュースを使用するのだが、洒落っ気というか、ダジャレっ気から生まれたカクテルなのでは、と勘ぐりたくなってしまう。
 
テキーラの原料はBlue Agave(ブルーアガベ/英語)で、アロエに近い竜舌蘭(リュウゼツラン)の一種。原料として使われるのはその地下茎である。球茎の巨大なパイナップルのような形からスペイン語で「ピニャ」とも呼ばれる。 詳しくはテキーラ「サウザ ブルー」について触れた連載41回『ヒマドールは忙しい』をご一読いただきたい。
 
何を言いたいか、この段階でわかった方もいらっしゃるだろう。ピニャはパイナップル。カクテルを創作した人は、ピニャとも称される原料からつくられるテキーラをベースにするのだとしたら、パイナップルジュースをミックスしたらいいんじゃないか、とヒョイっと気軽にやってみた。そしたらハマっちゃった。そんなふうに勝手な解釈をふくらませてしまうのだ。
 

ではまず「マタドール」。テキーラ、パイナップルジュース、そしてライムジュースをシェークして、オン・ザ・ロックで味わう。マタドールとは闘牛士。どうしてこの名がついたのかはよくわからない。
 
通常のミックス配分でいけば、テキーラとパイナップルによって生まれる柔らかな甘みに、ライムの酸味がふんわりとそよぎ、爽やかなすっきりとした味わいとなる。ただしライムジュースの加減で味わいのニュアンスは変わる。
 
パイナップルが店頭に並びはじめる6月頃からはフレッシュな甘みを感じてみてはいかがだろう。いまの季節に飲む、市販のパイナップルジュースでつくる一杯とはひと味違う。
 
そのときはライムジュースを5mlくらい減らしてもいい。酸味を適度に抑え、テキーラの独特の甘いコクとパイナップルのフレッシュな甘みが、シェークによってプクプクとしたふくらみのある味わいとなる。
 
つづいて「メキシカン」。こちらはカクテルグラスにおさめるオーソドックスなタイプ。フォーマルになった「マタドール」といえようか。
 
テキーラとパイナップルジュースが同量で、グレナデンシロップが加わる。微量のグレナデンシロップは風味づけというよりも、あくまで色調のためにある、といった感覚であろう。当然だが、これもフレッシュのパイナップルジュースか市販のジュースを使うかによって味わいのふくらみは異なってくる。
 
今回、どちらのカクテルもベースを「サウザ ブルー」で楽しんでみた。これはパイナップルの甘みをしっかりと味わいたかったからだ。あえて柔らかい味わいを試してみた。
 
「サウザ ブルー」はブルーアガベ100%。ザ・アガベともいえるすっきりとしたピュアな高品質(連載41回参照)さ、スタイリッシュさを堪能するには、ほんとうはストレートでじっくりと楽しむほうがいいだろう。
 
テキーラ感を強調したい場合はミクストという分類に入る「サウザ シルバー」(連載26回参照)がいい。とくに「メキシカン」を飲むとき、テキーラの香味をもっと感じたいと思ったら「サウザ シルバー」をおすすめする。
 
原料の使用割合によってテキーラはミクスト(Mixtos)とブルーアガベ100%とのふたつのカテゴリーに分けられている。多くのテキーラがミクストであり、ブルーアガベを51%以上使用し、残りはサトウキビの糖蜜や砂糖、ブドウ糖などで補糖したりする。なかでもサウザ社のミクストである「サウザ シルバー」や「サウザ ゴールド」はメキシコ産トウモロコシを使用しており、他社とは異なる独自の高品質な香味づくりにこだわりつづけている。
 
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